参考:朝日新聞
競艇のおしゃれなポスターが話題に!
『G1全日本王者決定戦』のPRのために作られたポスターが話題を呼んでいる。
ポスターの「挑戦」の文字が、上下ひっくり返すと「勝利」に見える。そんなポスターを唐津市の競艇場「ボートレースからつ」が作り、話題になっている。「ギャンブルだけでなくスポーツやイベントという面もあるボートを、いろんな角度から見てほしいという思いを込めた」と担当者。
『挑戦』と書かれている文字を、上下を逆から見ると『勝利』に見えるというものだ。
嘘だと思うなら、見ている画面をひっくり返して見て欲しい。
このような手法のことを『アンビグラム』と呼ばれている。
アンビグラムはもともと海外の技術で、アルファベットで使われることが多かった。
日本語は上下や左右が対称なものが少ないので、アルファベットよりも格段に難しいのだが、『挑戦⇔勝利』のポスターはよくできている。
ボートレースからつの担当者は、競艇のいろいろな側面を見て欲しいという想いをこめて作ったということだ。
競艇のイメージは人によって様々だと思う。
「競艇は勝てないギャンブル」「おじさんがやるもの」「なんか汚そう」みたいなイメージを持っている人も多いのではないだろうか。
そんな人は、一度でいいから実際に競艇場に行ってみて欲しい。
施設はきれいだし、20代の若い人たちも結構いる。
もちろん、競艇は公営ギャンブルなので、お金を賭けて勝ったり負けたりすることはある。
しかし、選手たちには関係ない。
真剣に1着を目指して競走する姿はスポーツマンシップにのっとっており、見ていて白熱するものがある。
競艇場では芸能人のトークショーが開かれたりと、イベント会場的な側面もある。
『挑戦⇔勝利』ポスターはこういった競艇の様々な面をあらわした良いポスターといえるだろう。
写真にも工夫あり!
写真には、日本モーターボート選手会佐賀支部の深川真二、峰竜太両選手が昨年、別々のレースでそれぞれ初優勝した場面を採用。同じポスターを上下逆にして2枚並べると、場面がつながって見える仕掛けも施した。
ボートレースからつは佐賀県にある競艇場だ。
ポスターには、佐賀支部の『深川真二』選手と『峰竜太』選手が初勝利したときの写真が使われている。
上下を逆にして、うまく配置したことで1枚の絵のように見せることができている。
挑戦し、勝利した地元選手をピックアップするという制作者の心意気を感じる良いポスターだ。